
~2億円トイレ争奪戦の巻 ~
大阪万博には目を引くデザインや、思わず写真を撮りたくなるようなおしゃれトイレが、会場内にはあちこちに点在しているのはご存じだろうか。
私もミーハーなので、噂の2億円トイレに挑んでみたのだが…これが想像以上に手ごわかった。男子トイレと女子トイレの境界が曖昧で、なぜか私は自信満々に男子トイレへ一直線。
迷ったはずなのに、なぜそんなに堂々としていたのか、自分でも謎である。
その原因のひとつが、あの外観。まるで現代アートのようなカラフルでスタイリッシュなオシャレなデザイン。
だが、色使いがあまりに自由すぎて、どこが男子でどこが女子なのか、まるで分からない。〈え、ピンク=女子って、もう時代遅れ?いやそもそも、男女を色で分けるのが偏見ってこと?〉なんて思考が頭の中をぐるぐる。
これはもしかして、ジェンダーレスを体感するアート作品だったのでは…!?と思えてくるほどに、考えさせられるトイレだった。
そして、2億円トイレの女子トイレ辺りになぜかの2列ができていた。どっちに並ぶのが正解?と悩みつつ1つに絞り、列に並んでいると、列の先頭の女性が、「ダッシュ→間に合わず→戻る」を繰り返しているではないか!なんとこの時、「走って間に合った人だけ入れる」珍現象が発生していたのだ…!
こんなところでトイレ争奪戦が起こるとは想像もしていなかった私。「これでは一生順番が回ってこない…」と悟りを開いたところ、多目的トイレに空きを見つけ、なんとか無事任務完了。
色んな意味でスッキリした。内部はピカピカで、オストメイト設備もバッチリ。清掃も行き届いていて快適そのもの。安心の大型トイレもゲート近くにあるので、急ぎの方はそちらをぜひ活用してほしい。
そしてもうひとつ、印象深かったのが「オールジェンダートイレ」。
男女トイレがあるのに、性別に関わらず誰でも使えるこのトイレがあるのだ。まさに令和の時代を象徴する設備で、思わず「ほぉ~!」と感心。
もちろんバリアフリートイレも設備され、車いすの方も多く見かけた。スロープ付きバビリオンも多く、まさに誰もが快適に過ごせる未来型万博であった。ここでは“トイレすらイベント”になるとは誰が想像しただろうか。
いろんな角度で楽しめる万博、素敵だな。遠くない未来は、社会全体がみんなに優しいトイレが出来たらいいなと思った、万博旅行記なのでした。
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