
日々の忙しさの中にも、ふと心惹かれる緑はありませんか?
今回は、そんなあなたの生活に彩りと豊かな風味を添えてくれる魅力的なハーブ、「しそ」の栽培ガイドをお届けします。
プランターでも手軽に栽培でき、料理のアクセントや香り豊かな薬味として大活躍してくれる「しそ」。
苗選びから収穫、そしてその後の美味しい活用法まで、ステップごとに丁寧にご紹介します。
植物栽培の喜びを感じ、食卓を豊かにするハーバルライフを一緒に始めてみませんか?
目次
ステップ1:元気な苗を選んで、育てる準備を始めましょう
しそ栽培の第一歩となる苗選びです。ホームセンターや園芸店には様々な種類のしそ苗が並んでいますが、元気で丈夫な苗を選ぶことが、その後の生育を大きく左右します。
良質な苗の選び方3つのポイント
1. 葉の色と形:
葉が鮮やかな緑色(または紫色)をしており、斑点や変色がなく、いきいきとしているものを選びましょう。葉の形がいびつでなく、しっかりと展開しているかも確認してくださいね。
2. 茎の太さと色:
茎が太く、しっかりと直立している苗を選びましょう。ぐにゃぐにゃと曲がっていたり、色が不自然なものは避けた方が安心です。
3. 根の状態:
ポットの底から根が伸びすぎていないかを確認しましょう。伸びすぎている場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。
ステップ2:しその植え付け ~根を優しく、ふかふかのベッドへ~
元気な苗を選んだら、植え付けにはいりましょう。「しそ」が快適に育つための環境を整えます。
植え付けの手順
1. プランターの準備:
プランターの底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2~3cmほど敷き詰めます。これは水はけを良くし、根腐れを防ぐために大切な作業です。
2. 培養土を入れる:
プランターに野菜用の培養土を8割程度まで入れます。ふかふかの土が、「しそ」の根の成長を助けます。
3. 苗を植え付ける:
株間を15~20cm程度空けて植え付けます。苗をポットから優しく取り出し、根を傷つけないように注意しながら、丁寧に植えます。根鉢を崩しすぎないようにするのがポイントです。土を被せて、水をたっぷりと 苗の根元に土を優しく被せ、軽く押さえます。植え付け後は、ジョウロでたっぷりと水を与えましょう。
ステップ3:日々のケアで、しそをぐんぐん育てましょう
日々の手入れ
毎日のちょっとしたケアが、美味しい「しそ」を育てる秘訣です。
植え付けのあとは、成長を見守りながら手入れしましょう。
水やり:
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください💧。夏場は特に乾燥しやすく、朝夕2回、様子を見て水やりするのがおすすめです。
プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるのがコツ。
日当たり:
「しそ」は日当たりの良い場所を好みます☀️。1日に4~6時間以上、日光が当たる場所にプランターを置きましょう。
日照不足になると、葉の色が悪くなったり、生育が悪くなることがあります。
肥料:
植え付けから2週間ほど経ったら、液体肥料を週に1回程度与えると、生育が促進されます。
肥料を与えすぎると、かえって生育が悪くなることもあるので、肥料の与え方の説明をよく読んでから使用しましょう。
摘心(てきしん):
草丈が20cmほどになったら、先端の芽を摘み取る「摘心」を行います。摘心を行うことで、脇芽が伸びて収穫量を増やすことができます。
ステップ4:待ちに待った収穫の喜び! ~新鮮な香りを食卓へ~
植え付けから1ヶ月ほど経ち、葉が大きく育ってきたらいよいよ収穫の時期になります。
自分で育てた新鮮な「しそ」の香りは格別です!
収穫のタイミング
葉が10~15cmほどに育ち、十分に香りが強くなったら収穫です。
収穫の方法
若い葉から順に、必要な分だけ摘み取ります。ハサミ✂️を使うと、株を傷つけずに綺麗に収穫できます。
株元から数えて、下の方の葉から摘み取っていくと、株全体の生育を促し、長く収穫を楽しむことができます。
花が咲き始めると葉が硬くなることがあるので、花芽を見つけたら早めに摘み取るようにしましょう。
収穫後の保存方法
冷蔵保存:
湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉できる保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
1週間程度は新鮮な風味を保てます。
冷凍保存:
葉をよく洗い、水気を切ってから、1回分ずつラップに包んで冷凍保存します。
使うときは、凍ったまま刻んで料理に加えることができます。
乾燥保存:
風通しの良い日陰で乾燥させます。完全に乾燥したら、密閉容器に入れて保存します。
乾燥させた「しそ」は、お茶や香りを楽しむ用途に使えます。
ステップ5:収穫した「しそ」を味わい尽くす ~食卓を彩るレシピ~
自分で育てた「しそ」は、風味も香りも格別です。
いつものお料理にちょっと添えるだけで、ぐっと豊かな味わいになります。
しそを使ったレシピを紹介します!
しそおにぎり:

ごはんに、刻んだ「しそ」と白ごま、塩を混ぜてにぎる。
梅干しやじゃこをプラスすると、さらに👌🏼
シンプルだけど飽きのこない味です。
しそチーズの豚巻き:

「しそ」とチーズを、スライスした豚肉で巻いて焼く(揚げても美味しい!)。
お弁当にも大人気な一品。
しそ入り餃子:
豚ひき肉に刻んだ「しそ」、にんにく、しょうが、キャベツなどを混ぜて、餃子の皮で包んで焼く。
「しそ」の風味がさっぱりと効いて、あと味が軽やか。
しそ&ツナの和風パスタ:
茹でたパスタに、ツナ、刻んだ「しそ」、しょうゆ、オリーブオイルを和えるだけ。
簡単なのに風味豊か。
しそ味噌:
味噌にみりんや砂糖を加えて火にかけ、刻んだ「しそ」を加えて混ぜる。
ごはんのお供に最高で、冷奴や野菜スティックにも。
しそのジェノベーゼソース:
オリーブオイルと「しそ」、ナッツ、塩をミキサーにかける。
バジルで作るジェノベーゼより、「しそ」の葉はかなり少ない量で作れます。
パスタや肉料理などに。
食用以外の活用法
「しそ」の魅力は、その爽やかな風味と豊かな栄養だけではありません。
知っておくと暮らしがちょっと豊かになる、「しそ」の活用法をご紹介。
入浴剤:
ちぎってそのままの「しそ」の葉や乾燥させた「しそ」の葉を布袋に入れて湯船に浮かべると、ハーブバスとして楽しめます。
血行促進やリラックス効果、肌を健やかに保つ効果が期待されることがあります。
染色:
その鮮やかな色を活かして天然染料として利用できます。赤紫蘇でも青紫蘇でもできます。
媒染剤の種類によって色合いが変化するのも特徴です。
防虫:
コンパニオンプランツ※として他の野菜と一緒に植えることで、害虫を遠ざける効果が期待されることもあります。
※一緒に植えることで互いの生育を助け合ったり、病害虫の発生を抑えたりする効果が期待できる植物同士のこと
採れたての新鮮な「しそ」を使って、毎日の食卓をより豊かに、より美味しく彩ってみてください。
あなたのしそ栽培が実り多いものになりますように応援しています。
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