
こんにちは!火曜日だけ扉を開く「ルピカの古本屋さん」です。
私たちの古本屋には、子どもたちの豊かな想像力を育む絵本を中心に、心に響く素敵な物語がたくさん息づいています。
ページをめくるたびに、新しい発見や感動が待っているんです。もしかしたら、あなたの人生を変えるような運命的な出会いを果たす一冊が、今もそっと本棚で静かにその時を待っているかもしれませんね。
ぜひ一度、お時間のあるときにルピカの古本屋さんを訪れてみてください。きっと、あなただけの特別な宝物を見つけることができるはずです。
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今回は、私たちが特におすすめしたい絵本を4冊、愛情たっぷりにご紹介させていただきます。
どの本も、読み終わった後に心がほっこりと温かくなる、そんな魅力的な作品ばかりです。
目次
『おじさんのかさ』
作・絵:佐野洋子
あらすじ
おじさんは、とても美しい傘を持っています。その傘があまりにも大切で、雨が降ってもなかなか開こうとしないんです。
濡れるのは嫌なのに、傘を汚したくないという気持ちの方が強いのでしょうね。
そんなある日のこと、雨の中で子どもたちが「あめが ふったら ポンポロロン、あめが ふったら ピッチャンチャン」と楽しそうに歌いながら遊んでいる姿を見かけました。その光景を見たおじさんの心に、何か大きな変化が起こります。
果たして、おじさんは傘を開くことができるのでしょうか?
推しポイント!
この絵本の最大の魅力は、なんといっても「ポンポロロン」という音の表現です!
おじさんが初めて傘をさして雨の中を歩くシーンでは、読んでいるこちらまで一緒に楽しい気持ちになってしまいます。
『100万回生きたねこ』の作者でもある佐野洋子さんの温かみのある絵と、心に残る音の表現が絶妙にマッチして、雨の日がこんなにも素敵なものだったのかと改めて気づかせてくれるんです。
大切にしすぎて使えなかったものを、ついに使う勇気を得るおじさんの心境の変化も、大人が読んでも深く共感できる部分ですね。雨の日が憂鬱じゃなくて、むしろ待ち遠しくなってしまう、そんな魔法のような一冊です。
『ぼくにげちゃうよ』
文:マーガレット・W・ブラウン / 絵:クレメント・ハード / 訳:いわた みみ
あらすじ
ある日、子うさぎがお母さんに「ぼく にげちゃうよ」と宣言します。
お母さんは慌てることなく、「お前がにげるなら、おいかけるわ」と優しく答えます。
「魚になって泳いで逃げる」と言えば、「漁師になって つりあげるわ」。
「鳥になって飛んで行く」と言えば、「木になって待っているわ」。
子うさぎがどんなものに変身しても、お母さんはいつも愛情深い答えを返してくれます。
この愛らしい言葉のやりとりが続いていくうちに、子うさぎの気持ちにも変化が訪れます。
推しポイント!
この本を読んでいるとき、きっと子どもの頃の記憶がよみがえってくるのではないでしょうか?
親と子のこんな微笑ましい言葉のやりとり、誰もが一度は経験したことがあるような気がします。
二匹の掛け合いが進むにつれて、だんだんとその温かいリズムがクセになってきます。
子うさぎの「逃げたい」という気持ちも、お母さんの「どこまでも追いかけて愛し続ける」という無条件の愛も、どちらも美しく描かれています。
親子の絆の深さと、愛することの本当の意味を教えてくれる、心に響く名作です。
『あすは きっと』
文:ドリス・シュワーリン / 絵:カレン・ガンダーシーマー / 訳:木島 始
あらすじ
今日は何をやってもうまくいかない日。失敗ばかりで、かなしくて、さみしくて、どうしようもない気持ちになってしまいます。そんな日は、誰にでもあるものですよね。
でも、大丈夫。あすは今日とは違う日になります。新しい朝がやってきて、きっと今日よりもいいことがあるはず。そう信じることで、また前向きに歩いていけるのです。
推しポイント!
この絵本は、落ち込んだ気持ちを優しく包み込んでくれる、まさに心の特効薬のような存在です。子どもの頃の純粋な気持ちや、小さな失敗に大きく傷ついた経験は、大人になった今でも鮮明に覚えているものです。
小さなときの体験は何もかもが新鮮で、キラキラとした輝きに満ちていました。
この本を読むと、子どもと一緒になって、そんな貴重な気持ちを思い出すことができます。「また頑張ってみようかな。明日があるから大丈夫」と、そっと優しく背中を押してくれる、心に寄り添う一冊です。
辛いことがあった日の夜に、そっと開いてみてください。きっと、明日への希望が心の中に灯ることでしょう。
『ぼちぼち いこか』
作:マイク・セイラー / 絵:ロバート・グロスマン / 訳:いまえ よしとも
あらすじ
主人公は好奇心旺盛なカバくん。「今度はパイロットになってみよか」「消防士はどうやろか」と、いろんなことに果敢にチャレンジします。でも、なにをやってもドッタンバッタン、見事にずっこけてしまうんです。
それでも、カバくんはめげません。失敗しても失敗しても、また新しいことに挑戦していきます。そんな憎めないおちゃめなカバくんの姿が、とても魅力的に描かれています。
推しポイント!
関西弁で書かれたこの絵本は、関西弁やお笑いが好きな方なら絶対に気に入ること間違いなしです!
カバくんの「ぼちぼち いこか」という関西弁の優しい響きが、読んでいる人の心をほぐしてくれます。何度読んでも、クスクスと笑いがこみ上げてきて、最後は思わず爆笑してしまう楽しさがあります。
失敗を恐れずに挑戦し続けるカバくんの姿からは、「完璧じゃなくてもいいんだよ、ぼちぼちやっていこう」という人生の大切な教訓も学べます。
読み終わった後は、きっと心が軽やかになって、「自分も ぼちぼち いこか」という気持ちになることでしょう。
いかがでしたか?
どの絵本も、それぞれ違った魅力で私たちの心を豊かにしてくれます。
ルピカの古本屋さんでは、これらの素敵な絵本たちがあなたとの出会いを待っています。
火曜日の扉が開く日に、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
きっと、あなたの心に寄り添う特別な一冊が見つかるはずです。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
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